資料

公正取引委員会の平成20年6月19日付けの資料、「書籍・雑誌の流通・取引慣行の現状」(http://www.jftc.go.jp/pressrelease/08.july/080724tenpu01.pdf
が、門外漢である僕にも大変判りやすく出版業界の実情をまとめていて、正にグッジョブ。
この資料を見ると、現状では再販制度がなくなると立ちゆかなくなる事を認めつつも、その弊害、出版社・書店等の新規参入が難しい点をしっかりと検証している。
さて、利益率の低さでは、一トンいくらで商売する重工業と肩を並べる、従業員の優しさと福祉の精神で支えられたこの業界を、公正取引委員会はこの資料を基に救ってくれるのか。
これは僕の私見だが、まず先に合理的でない商慣行の改善を優先し、それに耐えられない出版社や書店を間引いて風通しを良くしてから、今更ながらに救済措置を取るんじゃないかな。
知り合いに何人か書店員がいるので、僕の予想が外れて良い方に転べばいいけど。